tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『ハチミツとクローバー 10巻』羽海野チカ

ハチミツとクローバー 10 (クイーンズコミックス―コーラス)

ハチミツとクローバー 10 (クイーンズコミックス―コーラス)


再び描きたいという強い思いから懸命にリハビリをするはぐみ。
そんな彼女に対して修司、森田、竹本のとった行動と決断は?
春を迎え物語は、ついに感動のクライマックスへ!!

ハチクロ、ついに最終巻です。
いや〜、振り返ってみればハチクロには本当に泣かされたなぁ。
私は昔から涙もろいほうで、いろんなテレビ番組や本や映画に泣かされてきたけれど*1、漫画でこんなに泣いたのはハチクロが初めてでした。
この10巻でもしっかり泣きました。
なんと言っても最終話がすごくよいですね。
この漫画のすべてが最終話の竹本君の台詞やモノローグにこめられていると思いました。
私は男性キャラの中では竹本君が一番好きなんですが、最終話の竹本君は本当に最高でした。
修ちゃんもあゆも幸せになれそうでよかった。
みんながきっと光の射す方へ向かって歩いていけそうな結末を迎えて安心しました。
こんなハチクロが終わってしまったのは寂しいですが、人気が出すぎて話が引き伸ばされた挙句ぐだぐだになるという結果を一番恐れていたので、そうならずきちんときれいな形で終わってくれたことが何よりもうれしいです。
竹本君、はぐちゃん、卒業おめでとう。
羽海野さん、長い間お疲れ様でした。


でもまだ番外編があるみたいですね。
それも楽しみだけど、この10巻に収録されていたハチクロではない読みきり漫画もすごくよかったので、またハチクロ以外の羽海野さんの作品が読める日を楽しみにしています。

*1:ちなみに私の人生初の感動の涙は母によると2歳のときで、「アルプスの少女ハイジ」で夢遊病になったハイジを見て大泣きしていたそうな