tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

ENGLISH JOURNAL 3月号

3月号のインタビューは、女優のジョディ・フォスターさん、NHK交響楽団音楽監督のウラディミール・アシュケナージさん、心理学者のアル・シーバートさん。
ジョディ・フォスターさんは好きな女優さんです♪
大人の女性らしい抑えた低めの声で、映画について真面目に語るところが好印象。
けっこう早口ですが、発音は明瞭で訛りも少ないので比較的聴き取りやすい英語です。
あまり冗談などは言わずに堅い話が多かったですが、最後に「嫌いな言葉はなんですか?」とインタビューアーに訊かれたジョディの答えは、「ニュッキラー」。
これには笑わされました。
「ニュッキラー」って何のことだか分かります?
実はアメリカのブッシュ大統領は"nuclear"(ニュークリアー)が発音できず「ニュッキラー」になっちゃうんですね(この前ニュースを見ていたら、確かに「ニュッキラー」と発音していました)
で、アメリカ国民(反ブッシュ派?)の笑いものにされてるんですよ(笑)
こんなところでもネタにされるなんて、ちょっとブッシュ大統領がかわいそうな気もしますが…。
ジョディもなかなか皮肉っぽいところがあるんですね。
面白かったです。


NHK交響楽団の音楽監督であるウラディミール・アシュケージさんの話は、祖国であるソ連から亡命した話や、指揮者のコンクールの審査員をしたときに1日中違う指揮者による同じ曲の演奏を聴き続けたという話などが印象に残りました。
同じオーケストラでも指揮者によって全然演奏が変わってくるなんて、音楽って面白いですねぇ。
ロシア語訛りの入ったイギリス英語という、今まであまり聞いたことのないような英語でしたが、意外に聞き取りやすかったです。
「マエストロ(巨匠)」という敬称もかっこいい!


心理学者のアル・シーバートさんの英語はゆっくり目でとても分かりやすく、テキストの英文を見なくてもほとんど聞き取れました。
教師歴が長いので話し慣れているのだそうです。
なるほど…。
話は"survivor"について。
テキストでは「逆境に負けない人」と訳されていましたが、事故や事件、大災害など、さまざまな困難な状況に置かれた人のことをよく"survivor"といいますね。
逆境に負けない人というのは、ある意味で子どもっぽさが残っている人なんだそうです。
いろいろなことに対する好奇心を持って、「なぜ?」「何?」という疑問を持つことのできる人が、逆境に置かれても立ち直りが早いのだそうです。
あんまり老成しすぎちゃだめなんですね(^_^;)
確かに大人になると常識やそれまでの経験が邪魔をして、柔軟な思考ができなくなることはよくありますもんねぇ。
いつまでも子どもの心を失わずにいたいけど…大人としての常識や落ち着きももちろん身につけていかなくちゃならないのですから、「逆境に負けない人」になるのはなかなか難しいことかもしれません。