tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

『H2 2巻 少年サンデーコミックスワイド版』あだち充

これ毎月1冊発売なの?
そうなると完結するのにどれくらいかかるんだろう…少なくとも1年はかかるよね。
まぁ月に一度の楽しみが増えていいけど。


1巻で千川高校野球愛好会に入会した比呂と野田。
愛好会から野球部に昇格させるため奮闘する彼らだが、千川高校の校長はある個人的理由で大の高校野球嫌いだった。
そんな校長が愛好会を部に昇格させる条件として出したのは、「夏の高校野球地区大会の準優勝チームと練習試合をして勝つこと」。
何と負けたら愛好会は解散。
しかもその「地区大会の準優勝チーム」とは、比呂の最大のライバル英雄を擁する名門・明和第一で…!?


何といきなり比呂と英雄の対決!!
思わず読んでるこっちが燃えてしまいますねぇ。
大物ぶりを存分に発揮する比呂もカッコいいのですが、選手層の薄さに悩む千川高校野球愛好会のために悪役を演じる英雄もいいヤツです。


野球漫画としても盛り上がってきましたが、やっぱりそこはあだち漫画。
恋愛模様も少しずつ見えてきました。
というわけでこの巻の名台詞はこれ。

中二になるまでは鼻たらしたただのチビ。
やっと身長が追いついてそろそろガールフレンドの一人でも―と思った時には、めぼしい女はみんな初恋のまっ最中。

この比呂のセリフが最後の最後までこの漫画の鍵になるんですよね。
「いいなと想った人はみんな見かけばかりの外れクジだった」春華*1にとって、ひかり*2が言う通り比呂は「今度は外れじゃない」のですが、比呂にとっての「めぼしい女」というのは…。
恋愛ってそううまくはいかないよね(って何しみじみしてんだか)。

H2 (2) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)あだち充
2004/9/16発売 小学館少年サンデーコミックスワイド版 \710(税込)

*1:千川高校野球愛好会のマネージャー

*2:比呂の幼なじみで英雄の恋人