tontonの終わりなき旅

本の感想、ときどきライブレポ。

2023年4月の注目文庫化情報

4/5:『少年と犬』 馳星周 (文春文庫) 4/5:『木になった亜沙』 今村夏子 (文春文庫) 4/7:『クスノキの番人』 東野圭吾 (実業之日本社文庫) 4/20:『風よ あらしよ (上)(下)』 村山由佳 (集英社文庫) 4/20:『グッバイ・イエロー・ブリック・ロード 東京バ…

『傲慢と善良』辻村深月

傲慢と善良 (朝日文庫)作者:辻村 深月朝日新聞出版Amazon 婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。 生きていく痛みと苦しさ。その先にあるはずの幸せ──。 2018年本屋大賞『かがみの孤城…

『ドミノin上海』恩田陸

ドミノin上海 (角川文庫)作者:恩田 陸KADOKAWAAmazon 「『蝙蝠』が上海に入った」。豫園からほど近い路地裏の骨董品店に緊張が走った。門外不出のお宝が闇のルートで輸入されたのだ。虎視眈々と狙う店主だが、なぜか問題の品は、人気急騰中のホテルの厨房に…

『雪月花 謎解き私小説』北村薫

雪月花 (新潮文庫 き 17-16)作者:北村 薫新潮社Amazon 〝謎〟を解決する手がかりを求め、本から本へ、物語は無限に広がっていく――。 言葉をめぐり本を旅する、この愛おしくも豊かな時間。 名作にはこんなにも尽きせぬ謎があったとは! ホームズの相棒ワトソ…

KOBUKURO SPECIAL LIVE 2023 KOBUKURO AND THE FAMILY TONE @大阪城ホール (3/8)

最後の挨拶 (撮影許可有) 3月8日に大阪城ホールで行われたコブクロのライブに参加してきました。 今回はツアーとは違い、東阪3公演のみのスペシャルライブでこの日はその最終公演でした。 こういう単発ライブはどんな曲をやるか予想がつかないのがいいですね…

『スワン』呉勝浩

スワン (角川文庫)作者:呉 勝浩KADOKAWAAmazon ショッピングモール「スワン」で無差別銃撃事件が発生した。死傷者40名に迫る大惨事を生き延びた高校生のいずみは、同じ事件の被害者で同級生の小梢から、保身のために人質を見捨てたことを暴露される。被害者…

2023年3月の注目文庫化情報

3/2:『お探し物は図書室まで』 青山美智子 (ポプラ文庫) 3/17:『スキマワラシ』 恩田陸 (集英社文庫) 3/20:『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』 辻真先 (創元推理文庫) すっかり春めいてきましたね。 年度末で忙しい時期ですが、暖かいと気分も…

『蒼色の大地』薬丸岳

蒼色の大地 (中公文庫 や 76-1)作者:薬丸 岳中央公論新社Amazon 薬丸岳の新境地。 壮大なスケールで贈るエンタメ巨編! 〈螺旋プロジェクト〉明治編。 時は明治。幼なじみであった新太郎、灯、鈴の三人はそれぞれの道を歩んでいた。新太郎は呉鎮守府の軍人に…

『カケラ』湊かなえ

カケラ (集英社文庫)作者:湊 かなえ集英社Amazon 美容外科医の橘久乃は幼馴染みの志保から「痩せたい」という相談を受ける。カウンセリング中に出てきたのは、太っていた同級生・横網八重子の思い出と、その娘の有羽が自殺したという情報だった。少女の死を…

『罪の轍』奥田英朗

罪の轍 (新潮文庫 お 72-3)作者:奥田 英朗新潮社Amazon 昭和三十八年十月、東京浅草で男児誘拐事件が発生。日本は震撼した。警視庁捜査一課の若手刑事、落合昌夫は、近隣に現れた北国訛りの青年が気になって仕方なかった。一刻も早い解決を目指す警察はやが…

2023年2月の注目文庫化情報

2/7:『ひこばえ (上)(下)』 重松清 (朝日文庫) 2/24:『ドミノin上海』 恩田陸 (角川文庫) 寒い日が続きますね。 暖かい部屋での読書がはかどります。 けれども今月の注目文庫は少な目。 1月も少なかったので、興味はあったけれど読みそびれていた本を買っ…

『ここだけのお金の使いかた』アミの会

ここだけのお金の使いかた (中公文庫 あ 98-1)作者:大崎 梢,図子 慧,永嶋 恵美,新津 きよみ,原田 ひ香,福田 和代,松村 比呂美中央公論新社Amazon 給料は安いし、貯金も少ない。ムダなお金は、1円だって払えません! 誰しも余裕のない時代だからこそ、何にい…

『まち』小野寺史宜

まち(祥伝社文庫お25-4) (祥伝社文庫 お 25-4)作者:小野寺史宜祥伝社Amazon 両親を亡くし、尾瀬の荷運び・歩荷を営む祖父に育てられた江藤瞬一は、後を継ぎたいと相談した高三の春、意外にも「東京に出ろ」と諭された。よその世界を知れ。知って、人と交わ…

『死にがいを求めて生きているの』朝井リョウ

死にがいを求めて生きているの (中公文庫 あ 92-2)作者:朝井 リョウ中央公論新社Amazon 植物状態のまま病院で眠る智也と、献身的に見守る雄介。 二人の間に横たわる〝歪な真実〟とは? 毎日の繰り返しに倦んだ看護師、クラスで浮かないよう立ち回る転校生、…

2023年1月の注目文庫化情報

1/13:『それでも、陽は昇る』 真山仁 (祥伝社文庫) 1/20:『カケラ』 湊かなえ (集英社文庫) 1/24:『僕たちの月曜日』 彩瀬まる・他 (角川文庫) 1/24:『私たちの金曜日』 有川ひろ・他 (角川文庫) 1/30:『雪月花 ―謎解き私小説―』 北村薫 (新潮文庫) 今…

MY BEST BOOKS OF THE YEAR 2022

あけましておめでとうございます。 恒例の読書振り返り、2022年版をお届けします。 2022年に読了した小説は46作品でした。 2021年よりは増えたものの、11月12月に失速してしまって思ったよりは伸びなかったのがちょっと残念。 では、ベスト10の発表です。 順…

『十字架のカルテ』知念実希人

十字架のカルテ (文春文庫 ち 11-3)作者:知念 実希人文藝春秋Amazon 新人医師・弓削凛は精神鑑定医を目指し、精神鑑定の第一人者・影山司に弟子入りする。影山に導かれ、凛は統合失調症、詐病、解離性同一性障害など、様々な事件の容疑者たちの心の闇に迫る…

『自転しながら公転する』山本文緒

自転しながら公転する (新潮文庫)作者:山本 文緒新潮社Amazon 母の看病のため実家に戻ってきた32歳の都(みやこ)。アウトレットモールのアパレルで契約社員として働きながら、寿司職人の貫一と付き合いはじめるが、彼との結婚は見えない。職場は頼りない店長…

『シーソーモンスター』伊坂幸太郎

シーソーモンスター (中公文庫 い 117-2)作者:伊坂 幸太郎中央公論新社Amazon バブルに沸く昭和後期。一見、平凡な家庭の北山家では、元情報員の妻宮子が姑セツと熾烈な争いを繰り広げていた。(「シーソーモンスター」) アナログに回帰した近未来。配達人…

『罪と祈り』貫井徳郎

罪と祈り (実業之日本社文庫)作者:貫井 徳郎実業之日本社Amazon 元警察官の辰司が、隅田川で死んだ。 当初は事故と思われたが、殴られた痕がみつかった。 真面目で正義感溢れる男が、なぜ殺されたのか。 息子の亮輔と幼馴染みの賢剛は、死の謎を追い、賢剛の…

2022年12月の注目文庫化情報

12/6:『巡礼の家』 天童荒太 (文春文庫) 12/13:『サーモン・キャッチャー the Novel』 道尾秀介 (光文社文庫) 12/21:『ここだけのお金の使いかた』 アミの会 (中公文庫) 12/21:『たおやかに輪をえがいて』 窪美澄 (中公文庫) ついに今年もあと1か月を切…

『ライオンのおやつ』小川糸

ライオンのおやつ (ポプラ文庫 お 5-5)作者:小川 糸ポプラ社Amazon 人生の最後に食べたいおやつは何ですか―― 若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考え…

『さよならの儀式』宮部みゆき

さよならの儀式 (河出文庫 み 33-1)作者:宮部 みゆき河出書房新社Amazon 親子の救済、老人の覚醒、30年前の自分との出会い、仲良しロボットとの別れ、無差別殺傷事件の真相、別の人生の模索……淡く美しい希望が灯る。宮部みゆきがおくる少し不思議なSF作品集…

『殺しへのライン』アンソニー・ホロヴィッツ / 山田蘭 (訳)

殺しへのライン (創元推理文庫 Mホ 15-7)作者:アンソニー・ホロヴィッツ,山田 蘭東京創元社Amazon 『メインテーマは殺人』の刊行まであと3ヵ月。プロモーションとして、探偵ダニエル・ホーソーンとわたし、作家のアンソニー・ホロヴィッツは、初めて開催さ…

KOBUKURO LIVE TOUR 2022 "GLORY DAYS" @大阪城ホール (11/2)

*ネタバレ満載のライブレポです。 2019年7月のコブクロ結成20周年ツアーファイナル公演から実に3年4か月ぶり、ようやく、再びコブクロのライブに参加することができました。 配信ライブは観ていましたが、当然のことながら会場に直接足を運んで参加するライ…

2022年11月の注目文庫化情報

11/8:『十字架のカルテ』 知念実希人 (文春文庫) 11/11:『まち』 小野寺史宜 (祥伝社文庫) 11/22:『荒城に白百合ありて』 須賀しのぶ (角川文庫) 11/28:『罪の轍』 奥田英朗 (新潮文庫) 寒いと感じる日も多くなってきました。 ホットコーヒーを飲みなが…

『本を守ろうとする猫の話』夏川草介

本を守ろうとする猫の話 (小学館文庫)作者:夏川草介小学館Amazon 「お前は、ただの物知りになりたいのか?」 夏木林太郎は、一介の高校生である。幼い頃に両親が離婚し、さらには母が若くして他界したため、小学校に上がる頃には祖父の家に引き取られた。以…

『Iの悲劇』米澤穂信

Iの悲劇 (文春文庫 よ 29-3)作者:米澤 穂信文藝春秋Amazon Iターンプロジェクト担当公務員が直面するのは、過疎地のリアルと、風変わりな「謎」――。 無人になって6年が過ぎた山間の集落・簑石を再生させるプロジェクトが、市長の肝いりで始動した。 市役所の…

『魔眼の匣の殺人』今村昌弘

魔眼の匣の殺人 (創元推理文庫 Mい 12-2)作者:今村 昌弘東京創元社Amazon その日、神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と剣崎比留子を含む9人が、人里離れた班目機関の元研究施設“魔眼の匣”を訪れた。その主であり、予言者として恐れられている老女は、来訪者に…

2022年10月の注目文庫化情報

10/6:『さよならの儀式』 宮部みゆき (河出文庫) 10/6:『ライオンのおやつ』 小川糸 (ポプラ文庫) 10/7:『罪と祈り』 貫井徳郎 (実業之日本社文庫) 10/19:『定価のない本』 門井慶喜 (創元推理文庫) 10/21:『シーソーモンスター』 伊坂幸太郎 (中公文庫…